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上田の目

[9月20日 巨人対北海道日本ハム 第13回戦 ジャイアンツ球場]

いよいよイースタンリーグも大詰め。優勝争いはヤクルトとヤングGに絞られています。
成績を整理すると今日までヤングGは54勝34敗2分の首位。ヤクルトが51勝33敗7分の
2位でした。しかし今日の試合でヤングGが敗れヤクルトが勝利したため、首位が入れ替わりました。
ここで整理しておきたいのですが、引き分けの差が優勝への分かれ目なのです。試合数は96試合。
優勝は勝率(勝利÷(勝利+敗戦))で決定されます。すなわち引き分けは勝率から省かれているのです。
ヤクルトは96から7引いた89、ヤングGは96から2を引いた94が試合数となるのです。
したがってヤクルトとの引き分けの差“5”は、試合数の差でもあるのです。この“5”試合をヤングGは
4勝1敗でなければ優勝できないのです。つまりヤクルトより負けで1つ少ないか、勝ちで4つ多くなけれ
ばいけません。まずこのことを覚えて置いてください!!

さて今日のゲームですが、首位を争っているチームとは到底思えない“凡戦”でした。
エラーが4つ。目に見えないミスが私の目から見て、少なくとも6つ。これだけのミスを犯して勝利できるほど、
“野球の神様”は温厚ではありません。“残り5試合、しっかりやりなさい”というお告げなのでしょう!
今日の試合をしっかり見つめて、明日の試合に切り替えて行きましょう! 可能性がある限り!!

今日の敗戦の原因を作った1人は岩舘選手。初回僅か4球で2死を取り、3番打者も初球をショートゴロに
打ち取ります。5球でチェンジ、と思った瞬間これを“お手玉”、出塁を許します。続く打者に2ランホーム
ランを打たれ先制されます。なんでもないゴロをジャックルしたことで、大事な試合に不安を与えてしまったのです。
岩舘選手はこの後もファールフライをサードに任せ落球のエラーをさせたり(普通は後ろから捕球できるショート
が取るべき)、1死2、3塁の場面で前進守備(1点も与えない守備たいけい)にもかかわらずショートゴロで
ホームに高投し得点を許したり、1死1,3塁でセカンドに悪送球し失点を許したり、体調がおかしいのではないか
と心配するほど何をやっても失敗ばかり。たまたま今日だけ、なんて思ってもらっては困るのです。1軍ではない
にしても優勝を争っているのです。これほど技術を高めるシチュエーションはありません。試合自体も楽しみ、己
の力も試してみる。技術向上にはもってこいですよ!!

次に円谷選手。岩舘選手と同じく前進守備なのにホームでアウトにできなかったり、得点には絡みませんでしたが
ファーストに悪送球をしたりと、締まりがありませんでした。どんな局面でも、常に全力で一生懸命であること、
全てはこの言葉に集約されると思います。こういう気持ちを持ち続けていられるか否かで、選手の力は無限に広がって
いくのです。3安打した円谷選手、打つだけではないのですよ! ここの所毎日のように守備練習をこなしていることを
ちゃんと見ていますが、試合でしっかりとしたプレーができるように頑張ってください!

2008年度の“上田の目”も今日でおしまいです。残り5試合となりましたが、しっかりと見てまいります。
この接戦に勝利し、10月4日長崎で行われるファーム日本選手権出場を決めていると、確信しています。
今のところ9月27日(土)ジャイアンツ球場が最終戦となっています。是非1年間頑張ってきたヤングG選手を
見に来てください! 良かったらそのついでに、私にも声をかけていただければ幸いです!
今年も1年間、本当に有難うございました。来年も、再来年も戦いは続きますので、末長〜くヤングGを宜しく
お願い致します。こんな私にお付き合いいただきまして、有難うございました。

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上田和明プロフィール
1962年8月3日生まれ
愛媛県出身 慶應大学
1984年ドラフト1位で
1985年ジャイアンツに入団。
2005年まで1軍内野守備走塁
コーチをつとめ、 2006年より2軍
の査定を担当している。
  上田和明